用語の説明

【こ】


項 目

説 明

抗癌剤anticancer drug。制癌剤とも、抗悪性腫瘍剤(antineoplastic agent)ともいいます。
世界で最初の抗癌剤開発のきっかけとなったのは、第2次世界大戦中マスタードガスを積んだ船が沈没したことです。 この船の乗組員の多くに白血球が減少する症状が見られました。 これにマスタードガスが悪性腫瘍に効くというヒントを得て、マスタードガスより緩やかな作用のナイトロジェンマスタードが開発されました。 これが世界で最初の抗癌剤と言われています。
現在、日本で使用されている抗癌剤には以下のような種類があります。
1)アルキル化剤:アルキル基という分子構造を持った医薬品のことです。 炭素と水素からなるアルキル基は化学反応しやすく、癌細胞のDNAとも容易に反応します。 癌細胞のDNAをアルキル基を持つ高分子に変化させる(アルキル化する)ことで、癌細胞の成長を止めようというものです。 このアルキル化剤はマスタードガスが悪性腫瘍に効くというヒントを得て開発されました。
2)代謝拮抗剤:癌細胞も正常細胞と同じように分裂を続け増殖します。 細胞が分裂・増殖するには、遺伝子であるDNAがコピーされ、またDNAが巻きつくための蛋白質も増えなくてはなりません。 DNAと蛋白質が増えるとき、代謝物が生成されます。代謝物によって、DNAと蛋白質は増えるのです。 この代謝物に似た分子構造のものを癌細胞に与え、癌細胞が本来の代謝物と間違えてくれれば、癌細胞が分裂・増殖が抑制されるのではないか。 こうした発想で開発されたのが代謝拮抗剤です。
3)植物アルカロイド
4)抗癌抗生物質
5)抗ホルモン剤:体内で分泌されるホルモンは、時として乳癌、子宮内膜癌、前立腺癌などの細胞の成長を助けます。 ホルモンの分泌をおさえることでに癌の進行を防止する、この目的で開発されたのが抗ホルモン剤です。 この抗ホルモン剤にはホルモンそのものが使われることもあります。 たとえば男性の癌である前立腺癌、この成長には男性ホルモンの「アンドロゲン」が関与していることがわかっています。 そこでこの「アンドロゲン」の分泌を押さえる目的で女性ホルモンが抗ホルモン剤として使われることがあります。
6)白金錯体
7)DNA代謝制御剤
8)免疫療法剤
(編者より)抗癌剤を「抗がん剤」と書くケースが増えています。できるだけ文書にやさしさを、ということで平かなを使うケースが増えています。 また「がん」の場合、ただでさえ恐ろしい病であるのに、漢字の持つイメージはもっと重い。 しかしこのホームページ上ではあるがままの現実をお知らせする意味もあって、「癌」という病の重さを漢字を使うことでお伝えすることにしました。



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Written by Mr. Ken Tomioka